EMBO Laboratory Leadership Course and International Symposium for Female Researchers in Chromatin Biology 2022
来る2022年12月3日(土)、12月5日(月)に下記のイベントを開催します。これらは、11月30日–12月2日に千葉・幕張で開催される第45回日本分子生物学会年会の公式サテライトイベントです。
(1)EMBO Laboratory Leadership Course 12月3日10–20時、東京国際フォーラム
(2)International Symposium for Female Researchers in Chromatin Biology 2022(ISFRCB2022)12月5日17–20時、Zoomオンライン
経緯
クロマチン生物学は多くの研究者の関心を集める分野で、欧米では多くの女性が世界の第一線で活躍しています。日本でも当分野の女性研究者の割合は比較的高いものの、国際的認知度は高くありません。原因として、我が国における女性の社会進出の遅れ、家事・育児負担の女性偏重、地理的な不便さによる国際学会・コミュニティへの参加頻度の低さなどが挙げられます。このような問題を解決し、女性の研究室主宰者(PI: Principal Investigator)の数を増やし、国際的プレゼンスを高めることが重要です。
その第一歩として、我々は、2019年6月23日に本邦初となるクロマチン生物学分野の女性研究者の国際シンポジウム、ISFRCB2019を開催しました。欧州各国で教授職や研究所長を務める著名な女性研究者がボランティアとして集結し、同じセッションで研究発表をすることで日本の女性研究者を鼓舞する稀な機会となりました。同日午後は、欧州各国の著名な女性研究者も引き続き参加して、欧州分子生物学研究所EMBOによる「EMBO Laboratory Leadership Course(研究室運営に関するトレーニングコース)」が実施され、リーダーのあるべき姿について参加者の間で活発な議論が展開され、大きな反響がありました。そこで、コロナ禍の中で2020年12月5日に第二回ISFRCB2020をオンライン開催し、女性PIを増やすために何が必要かを国内外の演者と共に話し合いました。
これらの活動については、斉藤典子氏とSusan Gasser氏によるコメンタリーでも紹介されています(EMBO Rep, 22, e52528, 2021; https://www.embopress.org/doi/full/10.15252/embr.202152528)。日本語の翻訳版は本ホームページで紹介しています。
今回のイベント
(1)EMBO Laboratory Leadership Course(12月3日、東京国際フォーラム)
良い研究を展開するために必要なリーダーシップ、研究の統括、若手研究者の育成などについて、講義と小グループに分かれてのディスカッションを行います。欧米では比較的一般的となりつつあるものの(https://lab-management.embo.org/dates#group-leaders)日本ではまだ馴染みのないもので、独立型研究室運営を包括的に学ぶ機会になります。EMBOの講師の司会進行のもと、EMBO Reportsのエディター等も加わるなど国際色豊かな雰囲気の中で、語学に堪能な日本のPI数名に議論の進行をサポートして頂きつつ、活発なディスカッションを行う予定です。なお、本コースは、限定30名(男女比1対1)を対象とし、PIをめざす若手、あるいはPIになって間もない方を主な対象とします。
(2)第三回ISFRCB2022国際シンポジウム(12月5日、Zoomオンライン)
第一回ISFRCB2019同様、クロマチン生物学分野で活躍中の国内外の若手研究者を公募から採択し、欧州各国で教授職や研究所長を務める女性リーダー達と同じセッションで研究発表する機会を提供します。クロマチン研究の新たな局面を語る議論の場とすると共に、ロールモデルの重要性やキャリア形成の可能性を体感できる場とします。
本イベントの開催概要(予定)
(1)EMBO Laboratory Leadership Course
日時 2022年12月3日10–18時(18–20時:懇親会)
会場 東京国際フォーラム ガラス棟4F会議室G407号室(懇親会はG409号室)
https://www.t-i-forum.co.jp/access/access/
https://www.t-i-forum.co.jp/visitors/facilities/conference/
言語 英語(Round-table discussionは日本語も可)
参加費 5,000円(登録が必要)
懇親会費 3,000円(登録が必要)
登録締切 定員に達し次第。先着30名(男女比1対1)。
登録サイト https://forms.gle/yktkUNnKzf6hd7m59
プログラム(暫定)
10:00–10:05 Welcome and introduction (Dr. Susan Gasser, ISREC Foundation, Switzerland)
10:05–10:30 Opening lecture from a senior female scientist about her experience of being a leader in Japan
(Dr. Noriko Gotoh, Kanazawa University)
10:30–11:30 Opening lecture (Dr. Samuel Krahl, Head of Training, EMBO Solutions)
11:30–12:15 Publication lecture (Dr. Bernd Pulverer, Chief Editor, EMBO Reports)
12:15–13:15 Lunch & individual consultation with Dr. Bernd Pulverer
13:15–13:30 Introduction to the round-table discussion (Dr. Samuel Krahl, EMBO Solutions)
13:30–15:00 Round-table discussion #1 (7 tables/topics with discussion leaders)
15:00–16:30 Round-table discussion #2 (7 tables/topics with discussion leaders)
Topic candidates: Running effective meetings; Communication skills; Recruitment, Mentoring students & postdocs;
Effective problem solving; Leadership skills; Coaching; Delegation; Giving feedback;
Team development; Combining family and career; Others
16:30–17:40 Wrap-up with reporting from each table
17:40–17:50 Group photograph
17:50–17:55 Closing remarks (Dr. Samuel Krahl, EMBO Solutions)
18;00–20:00 Social gathering(Room G409)
主催 EMBO Solutions https://embosolutions.org/
Women in Science Japan (WiSJ) https://www.wisj.online/home
オーガナイザー 岡田 由紀(東京大学)
斉藤 典子(がん研究所)
平谷 伊智朗(理研BDR)
木村 宏(東京工業大学)
共催 新学術領域研究「遺伝子制御の基盤となるクロマチンポテンシャル」(代表:木村宏)
学術変革領域(A)「DNAの物性から理解するゲノムモダリティ」(代表:西山朋子)
協賛 第45回日本分子生物学会年会(日本生物物理学会共催)
問い合わせ先 Women in Science Japan事務局
E-mail: wisj.2019@gmail.com
https://www.wisj.online/about-us
(2)International Symposium for Female Researchers in Chromatin Biology 2022(ISFRCB2022)
日時 2022年12月5日17–20時(Zoomオンライン開催)
言語 英語
参加費 無料(ただし、下記サイトから登録が必要)
登録締切 定員に達し次第。定員150名。
登録サイト https://forms.gle/yktkUNnKzf6hd7m59
発表者枠 (公募)4–5枠(発表を希望する方は、登録の際に発表希望を選択してタイトルと要旨を提出して下さい。
発表希望の締め切りは10月30日です。希望者多数の場合は、オーガナイザー間で投票して発表者を選定します。)
プログラム
17:00–17:05 Opening remarks (Dr. Yuki Okada, Univ of Tokyo, Japan)
17:05–19:55 ~20 minutes presentation x 8–9
(4 invited speakers from Europe + 4–5 speakers whose abstracts were selected for oral presentations)
10:30–11:30 Closing remarks (Dr. Noriko Saitoh, The Cancer Institute of JFCR, Japan)
招待演者 Wendy Bickmore (University of Edinburgh, UK)
Marnie Blewitt (WEHI, Australia)
Agnese Loda (EMBL, Germany)
Maria Elena Torres-Padilla (Helmoholtz Zentrum Munchen München, Germany) to be confirmed
Others
主催 EMBO https://embo.org/
Women in Science Japan (WiSJ) https://www.wisj.online/
オーガナイザー 岡田 由紀(東京大学)
斉藤 典子(がん研究所)
平谷 伊智朗(理研BDR)
木村 宏(東京工業大学)
共催 新学術領域研究「遺伝子制御の基盤となるクロマチンポテンシャル」(代表:木村宏)
学術変革領域(A)「DNAの物性から理解するゲノムモダリティ」(代表:西山朋子)
第45回日本分子生物学会年会(日本生物物理学会共催)
問い合わせ先 Women in Science Japan事務局
E-mail: wisj.2019@gmail.com
https://www.wisj.online/about-us