About Us
Women in Science, Japan(WiSJ)はInternational Symposium for Female Researchers in Chromatin Biology (ISFRCB) 開催の準備・運営の業務を円滑に進め、参加者相互の親睦を深めるための活動を行うことを目的とするクロマチン生物学のワーキンググループです。
WiSJは女性研究者による国際シンポジウムとEMBO研究室運営セミナーを主催します
我が国の大学における女性教員(教授・准教授・助教)の割合は約15 %で、欧米先進国を含む29か国中最下位です。この原因のひとつに、ロールモデルとなる女性研究者の不足が挙げられます。染色体・クロマチン生物学は、自然科学の基礎研究分野の中でも女子学生・女性研究者の割合が比較的高い分野であり、特に欧米では、女性研究者が世界的に活躍して分野を牽引しています。
そこで、本会議では、(1) 欧米の教授・研究所長クラスの著名な女性研究者陣と日本の女性研究者が講演を行い、最先端のクロマチン研究の成果を交換し深く討論しながら、日本の女性研究者の国際的プレゼンスを高めること、さらに(2) 近年日本でも普及し始めた独立型研究室主宰に必要なラボマネージメント力を論理的に学べる機会を、男女・研究分野問わず提供することを目的とします。
ISFRCBは、第一部「女性クロマチン研究者による国際シンポジウム」、第二部「EMBO Laboratory Leadership Management Course」の二部構成で開催します。
本シンポジウムでは、女性研究者の啓蒙・育成に長年尽力されているSusan Gasser教授と日本の女性クロマチン研究者との交流の中で自然発生的に開始した活動の一環であり、省庁や学会主導型のトップダウン型の取り組みとは一線を画すものです。研究の国際化と女性研究者支援が一体となり、さらに男女共同参画のみならず若手独立研究者支援にも踏み込んだ、国内では前例のない画期的な企画です。
2019年 文責
ISFRCB 2019 開催代表
WiSJのはじまり
2011年春の大阪、不安定な身分で悶々としていた女性研究者3人は、自らを奮い立たせるために、彼らの大学に1ヶ月ほど滞在していた憧れの女性研究者、Gasser Susanに思い切ってラブレターメールを送った。
“核ダイナミクスに興味ある女性研究者が、あなたとの夕食会を切望しています!”
懐の深い彼女は、そのメールに快く応じてくださり、“Susanを囲む女性研究者の会”がスタートした。そしてその輪は徐々に広まり、このWiSJに発展した。
2020年 文責
浦 聖恵(国立大学法人千葉大学理学部 教授)
WiSJメンバー
齊藤 典子(公益財団法人がん研究会がん研究所部長)
岡田由紀(東京大学定量生命科学研究所教授)
浦 聖恵(千葉大学理学部教授)
大杉美穂 (東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻教授)
加納純子(東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻教授)
安原 徳子(日本大学文理学部生命科学科准教授)
荒川聡子 (東京医科歯科大学難治疾患研究所講師)
多田政子(東邦大学理学部生物学科教授)
エグゼクティブ・アドバイザー
Professor Susan Gasser (Friedrich Miescher Institute for Biomedical Research, Switzerland)
Remember, you are not alone ! Women in science must support each other, share experiences and encourage each other, as we integrate into the world of academic research. Women are not better or worse scientists than men ! But we must learn to share, expand our competence and foster the careers of other women, in our own way.
あなた方は決して一人ではありません!女性研究者の皆さんは、世界に羽ばたいて学術研究を推進していく中で、支え合い、経験を分かち合い、共に励まし合うべきなのです。研究の世界には、女性も男性もないのです!ただし、私たちは、共に手をとりあい、実力をつけて、それぞれが他の女性研究者のキャリアを育む存在に成長していかなければならないのです。
(意訳)